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ありがたい市場、ありがたい商品だと感謝!

 「新車が売れると3年後に需要が出る。先進国でありながら人口が増えている。米国はありがたい市場」―――自動車業界の回復とともに、新車の生産台数が増えてきている現況を捉え心情を吐露した。

 米国駐在は今回で3回目となるが、駐在はドイツと中国を数えれば5回目。タイヤのアフターマーケットを主戦場に、構築した人脈は今も滔々と続いている。ここ米国でも1979年から82年、そして2004年から08年までの間、東奔西走しながら顔の見える営業を展開してきた。

 「米国は土地が広い。基本的には車社会。16歳から車に乗ることを考えれば、人口増加は車の台数がその分必要となり、車自体の台数は必ず増えるはず。しかも、車が大きい。その分タイヤも大きいものが必要となる。タイヤは皆さん使ってくれる。ありがたい商品だといつも感謝している。ミシシッピ州にもトラックのタイヤ工場を建設する。これから、さらに頑張って伸ばしたい」

 タイヤは名前を知っているだけで売れるというものではない。タイヤ自体のテスト評価をはじめ、カーディーラーやタイヤディーラーの間での評判などが購買の際には重要になってくる。そのため、新しい技術や開発、設備増強などに力を入れていかなければならない。また、長寿社会は運転年齢も高齢化する。タイヤ需要も多様化、どの購買層に販売のターゲットを置くかも大事な選択肢の一つとなってきた。

 「何を選択するか。タイヤは不思議なもの。あるブランドをと思って買いに行った人でも、お店の人が進めるブランドを買うケースが多い。そのため、ディーラーさんへ『ヨコハマタイヤ』の浸透を徹底することが大切となる。専門家ですから。『こっちのほうがメリットありますよ』と、うちになり代わってやってくれる」

 多様化する米国社会。さらに販売を伸ばし、事業を健全に経営していくためには、積極的な現地化の推進とともに、現地の人間や文化が理解できるグローバル人材が必要になってくる。ローカル化とグローバル化は表裏一体。日本企業が押さえるべき重要ポイントだとも。